Sound Monologue

arz - ART THEATER - リフレインを軸とした広い意味で電子音楽を作っています。Electro - Techno - Soundscape - Cinematic - Ambient - 環境音楽

ARTURIA PIGMENTS 使用感 (macOS AU版)

ちょっと生活面でもいろいろとあって思うように活動できてませんが音源類だけは増加中です。そこで最近買ったモノについてレビューとまでは行かない程度の感想を書いてみようかなと。

ARTURIA PIGMENTS

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ARTURIA PIGMENTS

ティザー動画から何が出るのか期待しつつ開けてみたらWavetableシンセでした。どうしてこいつを購入したのかというと、ARTURIAは既にVコレ6を持っているのですがPPG関連は無いんですよね。他社だとIKとUVIはには有りますが、HDの容量やアプデの際のお布施を考慮したら出来れば他社製品に手を余り出したくないと…。

でこのPIGMENTSはPPGのエミュという訳ではないのですが、見事に今現在Vコレで不足してる部分を補ってくれるシンセでした。またVコレユーザーには優待価格だったののも有難かったです。

実際使ってみてまずMGの自由度は言うだけ有ってほんと凄いです。MG同士を入れ子にする的な感じで複雑な波形(=複雑な時間軸上の変化)が作れる訳です。
あと2オシレーターどちらもWavetableとVA(VirtualAnalog)と選べ、VAが有ることでWavetableだけでは出せない音色を補えるようになっているのもとてもいいです。VAにしてもMGの自由度は変わらずです。

多分良いことは色んな所にレビュー記事やらに書いてあると思うので、私が実際に使っていて残念だと思った部分について幾つか書きます。

残念(1)エフェクターのルーティング

何が残念かというと、オシレーター2つあってフィルターもシリアルとパラレルにできるのに、エフェクターがA(3つ)B(3つ)、SEND(3つ)の系9個まで使えるにもかかわらず、ABパラレル時もエフェクターオシレーター毎個別にかける事が出来ない。
エフェクターのルーティング自体は、

  • A⇢B⇢SEDN(ABシリアル)
  • A⇢SEND&B⇢SEND(ABパラレル)
  • SEDN⇢B⇢A(シリアル逆順)

しか出来ません。これはホント残念な感じ。せっかくMGの自由度が有りながらオシレーター毎にエフェクトを掛けた上にエフェクトのパラメーターもMGで制御出来たら結構面白い効果できたかも?と思っていたんですが…ゆくゆくVerUPで対応?なんて事になることを淡く期待。


残念(2)エフェクターでMGコントロール出来ないパラメーター

未だ全部を完全に把握はしてませんが、例えばコーラスはミックスだけしかMGでコントロール出来ないとかそういう感じです。エフェクターの画面でMGの設定する準備をしてツマミにカーソルを合わせると出来るで出来ないが直ぐ分かります。上のルーティングと共に非常に残念。(もしかすると処理的に重くなるとか色々プログラム上の事情があるのかな?とか思ってます。)


残念(3)FUNCUTIONSの仕様

FUNCUTIONSは自分でMGソースになるオリジナルの波形が書ける感じですが、あまり細かい波形がかけないのと、長さ的に1Barの長さしかかけません。出来れば複数章節ともっと細かな波形を記載出来るようなレゾリューションの変更(画面上拡大)が出来ればと思いました。これは結構他社シンセでは割と出来ていたので余計残念な感じ。

一応DAWにテンポシンクして1Barを半分の速度で的な感じで1Bar以上の周期を作ることは可能ですが、根本的にもっと細かな動きや長いLOOPの動きは出来ません。


以上これが私が感じた残念ポイントです。

別にPIGMENTSを貶してるわけでなく、むしろ押してるシンセで有り、自分でも現在絶賛弄り倒し中の音源です。実際に他社製品でwavesのCODEX、Logic付属のAlchemy、KVR331audioのSyntheMasterも持っていますが、PIGMENTSはとても使いやすいです。是非デモ版でお試し使用してみてください。
またこの駄文が購入時の参考に少しでもなれば幸いです。

www.arturia.com